ナルシスロジ男の日常

ナルシスロジ男の日常4:夫婦喧嘩が減る魔法の指標、PI値(preference indicator)とは

付き合い始めて最初の年末。

ロジ男は当時海外へMBA留学中で、年末年始だけ日本に帰国しており、私の住んでいた家に居候していました。

「あっちではトレーニングができなくて太ったわ。ということで今糖質制限中やねん」

「低糖質料理なら任せなさい」

 

たぬまるは栄養士でダイエット関係の仕事をしているため、低糖質料理は得意です。

 

「いつも低糖質料理ありがとうございます」←ちゃんとお礼を言える大人

「感謝せい感謝せい」←ドヤ顔

 

そんなこんなでロジ男が居候を初めて数日が経ち、大晦日の前日に。

「ねぇねぇ明日の大晦日って年越し蕎麦食べる?蕎麦は糖質多いから普段はNGだけど、こういうイベントごとのときは行事食を食べたいっていうタイプの人なのかな~と思って」

「うーん…どっちでもええで。たぬまるが食べたいなら俺も食べるし」

「や、私もダイエット中だから無理に食べたいとは思ってないけど。ロジ男はどっちなの?」

「そうやな……」

「実家では食べてた?食べるとしたらトッピングは?定番は海老の天ぷらだけどカロリー高いし衣も糖質だけどどうする?」

 

質問攻めするたぬまるをよそに、おもむろに紙とペンを取り出し筆を走らせるロジ男。

「え、え、なにが始まったの?」

 

3分ほど何かを書き続けるロジ男。

 

「よし、じゃあこれで決めるで。PI値の表や。俺は蕎麦は”2”や。たぬまるはどこなん?」

 

どーん<PI表>

 

「な、なにこれ?」

「ある食べ物に関する嗜好性の高さを数値で表した表や。0は、好きでも嫌いでもないもの、3は、イベントなど特別な日には食べたいもの、8は普段からそれのためにわざわざ外出してもいいくらい食べたいもの。9は、満腹の状態でも食べたいもの、10はそれを超越するくらい最高に好きなもの、という基準や」

「え?え?困惑してるんだけど。彼氏に大晦日に蕎麦食べるか聞いただけなのに、PI値とかいう謎の指標を提示された年末」

「さぁ、たぬまるも記入せよ。蕎麦はどこや」

「やだよめんどいな。なにこれ?こういうのがあるの?」

「いや、俺が今考えた。これが一番明確に意思決定できる方法や」

「コンサル脳乙。えーと蕎麦は…0かな。好きでも嫌いでもない。」

「じゃあ二人とも3未満やから明日蕎麦を食べる必要はないな。」

「うーん、わ、わかりやすいね。でもここまでするほどのことだった?」

「なんでも明確にしたいんや」

 

この時はものすごい勢いで謎のグラフを書き始めたので若干引きましたが、その後も

「わーこのもつ煮おいしそう」

「それPI値どれくらいなん?」

「もつ煮は8!」

「おお、結構高いやん!せやったらこんど行くか」

「やった」

 

というように、結構役立っています。

「言わなくてもわかってよ」じゃなくて、彼氏彼女間、夫婦間でも、互いの意思や気持ちは見える化することが大切ですね!

 

でもときには怒られる時も。

「ロジ男糖質制限中って言ってたから、ひとりでクレープ食べてきた」

「なんでや!俺クレープのPI値7やん!誘ってくれよ!一人だけ抜け駆けや!ずるい!」

「クレープ7だっけ?そんなに好きじゃないかと思ってた」

「相方のPI値は全部覚えとくんや!!」

「記憶力ないから無理!じゃあロジ男、私のPI値、空で言えるの?」

「俺は他人のことにわざわざ脳の容量を割かないタイプの人間だ」

「お前は皇帝か」

 

PI値は食べ物以外に、レジャーなどにも使えるのでぜひ皆さまも活用してみてください!

<ディズニーは3、キャンプは-3… の絵>

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